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Ultimate Baseball Analytics Dictionary

⚠️ 【重要】当サイトの指標と計算ロジックについて

計算ロジックの前提

入力項目として存在しないデータ（例：外野フライの正確な割合、球場ごとの詳細なパークファクター変動など）は、近年のNPB平均値に近い値をデフォルトとして使用しています。
より正確な値を求めたい場合は、各計算画面の「詳細設定」からリーグ総合成績などのパラメータを調整してください。

主要指標の詳細計算ロジック（本サイト内の処理）

野手WAR Batting
WAR = (攻撃貢献 + 守備貢献 + 走塁貢献 + 守備位置補正 + 代替水準補正) ÷ RPW
まずリーグ総合成績（詳細設定の値）から、その環境における各プレーの得点価値（wOBA係数）を動的に算出します。 算出した係数を用いて対象選手のwOBAを求め、リーグ平均と比較して「平均的打者よりどれだけ得点を生み出したか（wRAA）」を計算します。 これに本拠地のパークファクター補正、守備位置ごとの難易度補正、入力された守備評価(UZR)と走塁貢献(wSB)を加算します。 最後に、出場打席数に応じた「代替可能選手（リプレイスメント・レベル）との差分」を加え、1勝あたりの得点価値(RPW)で割ることで勝利数に換算しています。
wRC+ Batting
wRC+ = ( (パークファクター補正後の得点創出能力) ÷ リーグ平均得点力 ) × 100
上記で算出したwRAA（平均より増やした得点数）に対し、本拠地のパークファクターに基づく補正を行います（打者有利な球場ならマイナス、不利ならプラス）。 補正後の値を打席あたりの得点生産力に換算し、「リーグ平均を100とした場合の指数」として正規化しています。 これにより、球場の違いを排除して打撃傑出度を比較可能にしています。
投手WAR Pitching
WAR = (平均比失点抑止量 + 代替水準補正) ÷ RPW
本ツールではFIP（守備の影響を除いた疑似防御率）をベースに計算しています。 まず対象投手のFIPと、パークファクター補正をかけたリーグ平均失点率(RA9)を比較し、平均に対してどれだけ失点を防いだか(RAA)を算出します。 そこに役割（先発・救援）に応じた「代替水準投手との差分」を加算し、RPWで割ることで勝利貢献数を算出しています。 ※FIP定数はリーグ総合成績から自動計算されます。
xFIP Pitching
xFIP = (13 × (推定フライ数 × リーグHR/FB率) + 3×(BB+HBP) - 2×SO) ÷ IP + 定数
入力された「打球傾向(GB%)」に基づき、全打球に対するゴロ・ライナー・フライの内訳を自動推定します。 そのうちフライボール(FB)に対して「リーグ平均のHR/FB率（フライが本塁打になる確率）」を適用することで、「運に左右されない期待被本塁打数」を算出します。 この期待値を用いてFIPの式を再計算し、リーグ平均防御率のスケールに合うよう定数（リーグ平均RA9とリーグ平均xFIPの差分）を加算して調整しています。
tRA Pitching
tRA = ( Σ(各イベント数 × 期待失点価値) ) ÷ IP × 27 + 定数
入力データと打球傾向から、三振、四死球、被本塁打に加え、ゴロ(GB)、ライナー(LD)、外野フライ(FB)、内野フライ(PU)の各打球数を推定します。 それぞれのイベントに対して統計的に導き出された「期待失点ウェイト（例：被本塁打=1.401, ライナー=0.289, 三振=-0.108など）」を掛け合わせ、総失点期待値を算出します。 これを27アウト（9イニング）あたりに換算し、リーグ全体の失点率スケールに合わせるための定数を加えて表示しています。
SIERA Pitching
SIERA = 6.145 - 16.99(K%) + 11.43(BB%) - 1.86(GB%) ... [多項式]
打球傾向から推定したゴロ率(GB%)と、奪三振率(K%)、与四球率(BB%)などを用い、それらの二乗項や相互作用項（例：奪三振率×ゴロ率）を含む複雑な回帰式によって計算しています。 「奪三振率が高い投手は打たれたゴロもヒットになりにくい」「与四球が多い投手はゴロ率が高いと併殺を取りやすい」といった指標間の相乗効果を数式化し、投球の質をより詳細に評価しています。

参考にしたサイト

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